ACTIVITIESアクティビティ

Kayak-X(カヤックロス)の作り方

リューヤです。
ここらで、先月末に白馬で行われた、とある大会の裏舞台をご紹介したいと思います。

一ヶ月と少し前のある日。

白馬のライオンカフェでホットチョコレートを飲みながらPC広げて作業をしている僕の元へ、ライオンアドベンチャーのブレイン屋田翔太が悪そうな顔をして近づいてきました。
というか彼は近づいてくるとき、だいたいきまって悪い顔をしています。

カフェのイメージ写真
(写真はイメージです)

このときも、世界中の悪いことを一手に引き受けたような顔で近づいてきた屋田氏、今日はどんな悪巧みが飛び出すかと内心ワクワクしていると、彼は想像以上の飛び道具を用意していました。
「白馬五竜スキー場の社長から直々に、ゲレンデでカヤックのレースができないか相談されたんだけど、今度FOORUSHでテストしてみない?」

「うん、絶対やる、今すぐ日取り決めよう。」

手元のホットチョコレートを飲み干す暇もなく、2秒で話がまとまりました。

ゲレンデでカヤックのレース?
なんじゃそりゃ、意味わからん。そんなもん・・・やるに決まってる!!!
脳みそがまた未知の”面白い”を嗅ぎ付けました。
2月末、ついさっきナイター営業が始まったばかりの白馬五竜スキー場に、いたずら好きの大人たちがワラワラと集まってきました。
スノーモービルでカヤックを引き上げるのはライオンの和田吉広、カメラマンにはgoatの山岸惇。
そしてまったく予想のつかないジェットコースターへと乗り込むことになったのはガチャピン&リューヤ。
2人ともカヤックはずぶの素人、おまけに雪の上となると、もはや確かなものは何もありません。
頼れるのは己の直感と、いくつものプレイを一緒にくぐり抜けてきたボディーだけ!
その時のテストライドの様子がこちら↓(写真をクリックすると動画が観れます)。

テストを終えた時には全員が声を揃えました、

「お・・・おもしろいっっ!!!!」

前代未聞のこの試みが成功する確信を得た一同は、
その場でポスターの写真撮影を開始。
プロカメラマンの惇くんの指示で、この遊びの楽しさを100%伝えるための写真が撮れ、さっそくポスターにすることに。


大会まではほとんど時間がなかったので、早々にFacebook上に公式ページを立ち上げ、それまで名前も無かったこの競技を、
【Kayak-X】(カヤッックロス)と呼ぶことにしました。
名前が決まったことでイメージが固まり、ロゴは僕が作ることになりました。
雪山を駆け下りてくるカヤックのイメージです。
こちらも即ステッカー発注。手元に来るのが楽しみでしかたないヤツです。

とはいえ国内ではおそらく誰一人やったことのないこの競技。
こんな訳のわからないイベントに参加するやつなんかいるのかな?と心配もしていたんですが、ふたを開けてみれば大会エントリーの告知後、40名の定員は1週間もしないうちにいっぱいになり慌てて締め切るほどの盛況ぶり。
ボランティアでもいいから参加したいという方も現れるほどの注目度でした。
しかもなにやら参加者の中には本家カヤックの日本チャンピオンやラフティングの世界ランカーがいるという情報まで。。
まさかの期待値の高さに驚くと同時に、こりゃ本気で楽しませに行くしかないと腹をくくるメンバー。
スキークロスの経験からコース設計を任されたハヤトには、「素人」と「プロ」を同時に楽しませるという難しいオーダーが課されました。

そしてあっという間に本番前日。
コース造りに集まったスタッフの目の前には予想外の光景が広がっていました。
五竜の凄腕圧雪車オペレーターにより作られた本番コースには、こちらの指定したコース設計に予想外の味付けがしてあり、試走してみたところ、この付け加えられたラスト20mがゲームのキモになることがわかりました。
ゴール直前に突如現れる複数の氷塊。
通称、「懺悔の山」
この最後のアイテムで数多のドラマが生まれることになります。

前日のコース説明の様子

翌日いよいよ迎えた本番!
曇り予報を覆し、ウソのように晴れ渡る青空。
と、ここでさっそく見慣れぬ現象が。
川も水もないスキー場の駐車場に一台、また一台と続々と現れるカヤックを乗せた参加者の車の群れ。
これはなんだかとんでもないことになってきたぞと、こちらも一気に気持ちが盛り上がります。

開会式が始まる前に知り合いに頼んだ試走でコースアウトの危険性が発見され、それを改善するため本番直前まで壁を整備し続けてくれたスタッフやボランティアの皆さんのおかげで無事大会はスタート。

聞けば、中には今日が初カヤックという人から、プロのカヤックレーサーまで、本当に色々な方が参加していました。
かくいう僕も、MCのかたわら選手としてもちゃっかりエントリー。
ここでカヤックの日本チャンピオンに勝って、カヤック日本一の称号をいただこうという腹でした。
当日の会場は、Hakuba Brewingさんから振る舞われた地ビールを配るビールガール、観戦しにきたギャラリーのみなさんの声援、そして初めてのゲームに驚きながらも歓声をあげて楽しむ参加者の声であふれていました。
主催側の僕が言うのもなんですが、とても初めて開催されたとは思えないほどの熱気と、弾けるような笑顔にあふれていました。
大会の裏?舞台では、ゴールへ飛び込んできた選手を、文字どおり体を張って数名で受け止める「キャッチャー」のみなさんが大活躍。
ゴールエリアはほとばしる熱気に包まれていました。

会場は次々に繰り広げられるデッドヒートとクラッシュでヒートアップ、
「なんだこれ!!?面白い!!!!!!」
選手とギャラリー、スタッフが、その一点で完全に一体となっていました。
雪しぶきが飛び散り、カヤックが宙を舞う!
負けても、「楽しいです!!」と叫ぶ選手たち。
そして勝ち進むにつれ技が磨かれ、激しさを増す戦い。
最後はスーパーファイナルの名に恥じないハイレベルな戦いとなりました。

当日のハイライト映像

優勝は安藤太郎さん、なんとフリースタイルカヤックの全日本チャンピオンです。
チャンピオンには、白馬のもみの木ホテルから宿泊券と、スキーショップThreepeaksからはPretのヘルメット、そして五竜のリフト優待券が送られました。
そして2位につけたのは・・・まさかの・・・ガチャピン!!

複数名がデッドヒートするクロス競技ならではの番狂わせもあり、なんとFOORUSHのガチャピンが準優勝をかっさらいました。
おまえ運営側だろっ!!!笑
でも面白いからOKです。
来年もぜひディフェンディングセカンドチャンピオンとして活躍してもらいましょう。

表彰式では五竜の伊藤社長からトロフィーが授与され、参加者、ギャラリーから盛大な拍手が送られました。
ちなみに入賞者にはトマティートさんとライオンカフェの食事券、参加選手には全員にCaptainstagさんからトングと着火剤が配られる大盤振る舞い。
終わってみれば、なんだかこれまでに観てきたどの大会よりエネルギッシュで、どの大会より温かいイベントになりました。
それもこれも、このたった1ヶ月の間に、たくさんの方が協力してくださり、期待してくれたおかげだと思っています。
スタッフ、ボランティアのみなさんも、本当にお疲れ様でした!
「おもしろそう!」

このたった一言が持つ、計り知れないエネルギーを再認識したイベントでした。
どうやら、まだまだ世界は未知の楽しみであふれていそうです!

Writer : Ryuya

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